むねトロししとう肉はなぜ美味しい？むねトロの美味しさの特徴を徹底解説
鶏肉の部位の中でも、あまり聞きなれない部位の一つに「むねトロ」があります。とろこが近年、このむねトロが大きな注目を集め、「食べてみたい焼き鳥の希少部位ランキング」で一位を獲得したのはご存知でしょうか。なぜ、むねトロは人気を集めているのでしょう。そして、むねトロはししとうと合わせて調理されることが多いのはなぜなのでしょう。そこで今回は、むねトロについて、美味しさの特徴などを徹底解説していきます。
「むねトロ」とは？
まずは、むねトロがどこの部位なのか、なぜむねトロと呼ばれるのかなどの基本情報、概要についてそれぞれ具体的にお話ししてきましょう。
むねトロはどこの部位？
むねトロは、鶏の手羽先とむね肉の間、ちょうど肩にあたる部位の肉です。かつてはむね肉についたまま売られていたことの多かったむねトロですが、近年ではむねトロの人気や知名度が上がり、むねトロ単体で販売されることも増えました。近頃では、スーパーに並ぶこともあるので、見たことのある人もいるのではないでしょうか。
実はこのむねトロ、リクルートライフスタイルによる「食べてみたい焼き鳥の希少部位ランキング」で堂々の一位に輝いている部位なのです。なお2位以下には、えんがわやおび、ソリレスなどが続きました。希少部位はSNSから大きな話題になることも多く、今大注目の部位だといえるでしょう。
むねトロの名前の由来は？
「むねトロ」の名前の由来は、正式にはわかりません。一説によると、マグロのトロのように網目のように白い脂肪の模様が入っていることから、むねトロと呼ばれているとも言われています。 そもそもむね肉と手羽先の中間、ちょうど肩にあたる部位は一般的に「胸肩肉」と呼ばれます。スーパーなどに並ぶ際にも「胸肩」として売られていることが多いでしょう。
このように正式名称は「胸肩肉」であるものの、「むねトロ」をはじめ、「肩トロ」や「肩肉」、「鶏トロ」などさまざまな名称で呼ばれています。 焼き鳥店・串焼き店では、「ふりそで」と呼ばれることも多いでしょう。このユニークな名称は、鳥の羽部分を振袖に見立てた時、肩を動かせば振袖の揺れることから、肩を振袖にたとえているというわけです。
むねトロはなぜ希少なの？
鶏の肩肉であるむねトロは、なぜ希少なのでしょうか。それには、鶏の肩を思い浮かべてみましょう。大部分の人は、鶏の肩といってもピンとこないかもしれません。その通りで、鶏の肩は人間のようにしっかりしたものがあるわけではありません。つまり、それだけ部位としては小さく、一羽から取れるむねトロの量も大変少ないのです。一羽の鶏からむねトロは、30～60gほどしか取れません。その分、希少性の高い部位になっているのでしょう。
むねトロの美味しさの特徴とは？
ここからは、むねトロの美味しさの特徴に迫っていきましょう。食感や味わいはどのような特徴があるのか、なぜししとうと相性がよいのかについてお話ししていきます。
むねトロの食感は？
むねトロは鶏の肩部分の肉です。鶏は肩を頻繁に動かすことから、むねトロは良質な筋肉となっています。食感は鶏もも肉と鶏むね肉の中間といった感じでしょう。弾力がありながらも、鶏もも肉よりしつこくなく、鶏むね肉よりパサパサしていません。
むねトロの味わいは？
むねトロは、皮と赤身、上質な鶏脂とのバランスが絶妙で、濃厚な脂味を楽しめるのが特徴です。串焼きはもちろん、刺身やソテーなどでも美味しくいただけるでしょう。むねトロの刺身を提供する飲食店もあります。近年数を増やしている唐揚げ専門店でも、むねトロを使っている店が多くあるのはご存知でしょうか。
鶏もも肉よりもヘルシーで、鶏むね肉よりジューシーで淡泊さの少ない味わいで、パサつかないので唐揚げにもぴったりなのです。味わいは歯ごたえがあり味わいもあっさりな鶏もも肉といった感じで、唐揚げや塩焼きなど素材を生かした調理法にすれば、鶏本来の旨味がしっかり味わえます。
なぜししとうと合うのか？
柔らかく弾力があってジューシーさもあるむねトロは、脂肪も少しあることからししとうとよく合うのはご存知でしょうか。また、鶏本来の旨味が凝縮された部位でもあるので、その味わいを活かした調理法がおすすめです。ししとうと合わせれば、ししとうの辛みとむねトロのジューシーさが大変マッチします。多くの焼き鳥店や串焼き店でも、むねトロとししとうのコンビは人気メニューの一つでしょう。
まとめ
むねトロは、鶏の肩に当たる部位で希少性の高い肉の一つです。柔らかく弾力があってジューシーなむねトロは、ししとうとの相性が抜群です。注目度の高いむねトロをぜひ味わってみましょう。
「炭火串焼 千喜」は、店内で串打ちした鶏肉を、最高の炭を使い熟練の職人が丁寧に焼き上げるのにこだわる串焼き店です。希少部位であり今大注目のむねトロも、ししとうとともに「むねトロししとう肉」としてお出ししておりますので、ぜひご賞味ください。
